【今日は何の日?】
1931年(昭和6年) 10月17日
・十月事件が発生。
橋本欣五郎中佐を中心とする佐官尉官級が集まる桜会、大川周明ら民間右翼と赤松克麿ら無産政党グループは、同年3月に議会へ第1師団を突入させて宇垣一成陸相を首班とする軍事政権樹立を目論みます。
いわゆる三月事件と呼ばれるクーデター計画は、決行直前に宇垣陸相が反対したため失敗しました。
・宇垣一成(長州閥を引継ぎ宇垣閥を形成、37年に大命降下されるも流産)
不拡大方針を閣議決定した政府に反発する三月事件失敗組の橋本らは、北一輝と西田税を加えて新たなクーデターを計画します。
具体的には、関東軍が分離独立する電報を政府に発信後、桜会の将校率いる部隊が首相官邸、警視庁、陸軍省、参謀本部を襲撃。
若槻禮次郎首相らを殺害した後、東郷平八郎や西園寺公望を通じた宮中工作を行い、荒木貞夫中将を首班とする軍事政権樹立を目論みます。
10月24日を決行日としますが、本日10月17日、計画が露呈して橋本らは一斉検挙されました。
・橋本欣五郎(予備役編入後招集されるも退役、太平洋戦争中は衆議院議員、趣味は革命)
この失敗により、軍事政権樹立による国家改造を目指した桜会は崩壊。